春がやってきます。ピンクの花びらが地吹雪のように舞う中で、少し冷たい空気を感じながら愛らしい桜の木の下で座っている姿を想像しています。いつしか消え去る、つかの間の数週間。桜の花は日本に滞在したい理由の一つとしていつも私に魅惑的な感情を抱かせます。たとえそれが写真やビデオや生徒からの話を聞くだけであったとしても、混じりけのない白と、うっとりさせるようなピンクの桜の木はとても神秘的に感じられます。それらは私の体の奥の奥まで魅惑させるのに十分です。 |
しかし、時に私の生々しい想像力が突然停止してしまうことがあります。特に花粉症が画像の中に現れた時です。病気になるのは恐ろしいですし、自分に花粉アレルギーがあることを知ることすら恐ろしく感じられます。ただ、私が知ることと言えば、ただただ恐ろしい、という感覚くらいなのですが。 |
生徒に教えていた3年の間、私はたしかに日本に訪れなかったかもしれませんが、私は春に対する逆説的ともいえる期待に対してなじみが出てきました。白とピンクの魅惑的な桜の花と、杉の木から飛んでくるパウダーのような花粉によってもたらされる不快なクシャミや咳とが。たとえそうだったとしても、私は最初に言ったことを未だ夢見ています。なにはともあれ、トレードオフはいつも人生につきものですから。 |
2009/03/14 Mylene |